原因・対処方法・お手入れについて

着物のシミについて

着物を着用していると、知らないうちにシミが付いてしまうことがあります。
食べこぼしや飲み物、汗や皮脂、ファンデーションなど、さまざまな原因でシミが発生します。

着物は絹素材が多く、とても繊細なため、洋服のように簡単に洗うことができません。
無理にこすったり、水で洗ったりすると、生地を傷めたり色が抜けてしまうこともあります。

そのため、着物のシミは状態や原因を確認し、適切な方法でお手入れすることが大切です。


着物のシミの主な原因

着物のシミにはさまざまな原因があります。

食べこぼし、飲み物のシミ

食事の際に付いた汚れです。
時間が経つと黄ばみに変わることがあります。

ファンデーション・皮脂

衿元、袖口に付きやすい汚れです。
油溶性のため。通常の丸洗いで落としやすい汚れです。シーズン内で着る予定がある場合、室内で数時間程度の着用程度なら、部分洗い(しみ抜き)で対応することも可能です。

汗や水じみ

夏場や長時間着用した場合に付くことがあります。
時間が経つと変色(黄変)することがあります。汗や水ジミは、広範囲に広がる場合が多いです。黄ばみ(黄変)になると直すのが難しくなります。早めのお手入れをおすすめしています。

古いシミ(黄ばみ)

長期間保管していた着物に見られることがあります。
目に見えないカビが付着し時間とともに黄ばみ(黄変)になるケースが多いです。時間が経つほど落ちにくくなる傾向があります。


着物のシミを見つけたときの注意点

着物にシミを見つけた場合、無理にこすったり洗ったりすることはおすすめできません。

生地を傷めたり、シミが広がったりすることがあります。
また、強い薬剤を使用すると色が抜けてしまうこともあります。

シミの原因によって適切なお手入れ方法が変わるため、
まずは状態を確認することが大切です。


シミ抜きと丸洗いの違い

着物のお手入れには「丸洗い」と「シミ抜き」があります。

丸洗い

着物を仕立てたままの状態で行うクリーニングです。
軽い汚れや全体的なお手入れとして行います。

シミ抜き

手作業で特定の汚れを落とすための処理です。
食べこぼしや水溶性のしみや汗・古いシミ・きばみ(黄変)などに対して行います。

着物の状態によっては、
丸洗いとシミ抜きを組み合わせてお手入れすることもあります。


着物シミ抜きの流れ

シミ抜きは次のような流れで行います。

状態確認

まずシミの状態を確認します。
シミの種類や付いてからの時間によって処理方法が変わります。

シミ抜き処理

シミの種類に合わせて、適切な薬品を使用し手作業で処理を行います。

検品・仕上げ

蒸気アイロンを使いアイロン仕上げ。必要に応じて丸洗いなどを行い、着物の状態を整えます。


シミがある着物でもお手入れできる?

シミの状態によっては、お手入れが可能な場合があります。

ただし、次のような場合は完全に落ちないこともあります。

・時間が経ったシミ
・変色(黄変)してしまったシミ
・生地の奥まで浸透したシミ

着物の状態を確認し、どのようなお手入れが可能かをご案内いたします。

染色補正とは

シミ抜きで完全に落ちない場合には、
染色補正という方法でお手入れを行います。

染色補正とは、生地の色が抜けてしまった部分や
変色した部分を、周囲の色に合わせて染料を用いて色を補正する技術です。

シミ抜きとは異なり、色を整えることで
着物を自然な状態に近づけるお手入れ方法です。

シミ抜きと染色補正の違い

シミ抜きは汚れを取り除くお手入れです。

一方、染色補正は
色が変わってしまった部分を染料で色を整えるお手入れです。

古いシミや変色したシミの場合は、
シミ抜きだけでは完全にきれいにならないことがあります。

そのような場合には、染色補正を行うことで
着物の見た目を自然な状態に整えることができます。

染色補正が必要になるケース

次のような場合には染色補正が必要になることがあります。

・古い黄ばみ・茶色、黒色のシミ
・シミ抜き後に色が変わった部分
・日焼けによる変色
・色抜けした部分

着物の状態によって、
シミ抜きと黄変抜きと染色補正を組み合わせてお手入れを行うことがあります。


着物を長く着るためのお手入れ

着物を長く大切に着るためには、日頃のお手入れが大切です。

着用後はすぐにしまわず、風を通して湿気を取ることをおすすめします。
また、長期間保管する前には丸洗いを行うと安心です。

汗や汚れをそのままにしておくと、時間が経ってからシミになることがあります。


着物シミ抜きのご相談

着物のシミについて

・このシミは取れるか知りたい
・古いシミがある着物を直したい
・丸洗いとシミ抜きどちらが必要か分からない

など、お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

着物の状態を確認し、適切なお手入れ方法をご案内いたします。
写真を添えてご相談いただけますと、より詳しくご案内できます。

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