着物をしばらくしまっていたら、
「いつの間にか黄ばんでいる」
「以前はなかったシミが出てきた」
このような経験はありませんか?
着物の黄ばみは、時間の経過とともに現れることが多く、見た目には突然出てきたように感じられるのが特徴です。
当店では、汗や汚れによって生じた黄ばみ(黄変)に対し、専門的な処理を行い、できる限り元の状態へと近づけるお手入れをご案内しております。
着物の黄ばみ(黄変)とは
黄ばみ(黄変)とは、汗や皮脂、汚れの成分が時間の経過とともに酸化し、繊維が変色した状態のことをいいます。
着用時には目立たなかった汚れでも、保管中に徐々に変化し、数ヶ月〜数年後に黄色く浮き出てくることがあります。
特に以下のような部分に多く見られます。
・脇
・衿元
・帯の下
・背中
一見するとシミのように見えますが、単なる汚れではなく「変色」であるため、通常の丸洗いでは改善しないのが特徴です。
なぜ黄ばみは起こるのか
黄ばみの主な原因は、汗や皮脂などに含まれる成分の酸化です。
汗は無色透明のため、着用時には汚れとして認識されにくいですが、繊維内部に残ったまま時間が経過すると、酸化して色が変わります。
また、以下のような条件で発生しやすくなります。
・汗をかいたまま保管した
・クリーニングをせずにしまった
・湿気の多い環境で保管した
・長期間収納したままにしていた
そのため、見た目に問題がなくても、着用後のお手入れが非常に重要になります。
黄ばみ(黄変抜き)の処理について
黄ばみは通常の汚れとは異なり、繊維そのものが変色している状態です。
そのため、単に洗うだけでは改善せず、以下のような工程で処理を行います。
1. 原因成分の除去
まず、黄ばみの原因となっている汗や皮脂の成分を、薬品を用いて分解・除去します。
2. 黄変抜き(漂白処理)
次に、変色した部分に対して黄変抜きを行い、元の色に近づけていきます。
3. 染色補正(必要な場合)
変色が強い場合や、色ムラが生じた場合には、染色補正を行い自然な仕上がりに整えます。
状態によっては、複数の工程を組み合わせて仕上げる必要があります。
丸洗いでは落ちない理由
「丸洗いをすればきれいになるのでは?」と思われる方も多いですが、
黄ばみは丸洗いだけでは改善しません。
丸洗いは主に、
・表面の汚れ
・油性の汚れ
を落とす処理のため、繊維内部で変色している黄ばみには対応できないのです。
そのため、黄ばみがある場合は、黄変抜きや染色補正といった専門処理が必要になります。
放置するとどうなるか
黄ばみをそのままにしておくと、状態は徐々に悪化します。
・色が濃くなる
・範囲が広がる
・生地の劣化が進む
時間が経つほど改善が難しくなり、修正にかかる手間や費用も増える傾向があります。
そのため、早めのご相談が重要です。
このような場合はご相談ください
・以前はなかった黄ばみが出てきた
・衿や脇が黄色くなっている
・古い着物の変色が気になる
・しみ抜きでは落ちなかった
・保管していた着物にシミが浮き出てきた
黄ばみは見た目だけでは判断が難しく、状態によって処理方法も変わります。
まずはお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
Q. 黄ばみは完全に取れますか?
状態によります。
軽度であればきれいに改善するケースも多いですが、進行している場合は完全に元通りにならないこともあります。
Q. どのくらいの期間で出ますか?
早い場合は数ヶ月、長い場合は数年後に現れることもあります。
Q. 防ぐ方法はありますか?
着用後に汗抜きなど適切なお手入れを行うことで、発生を防ぐことができます。
関連サービス
・汗抜きはこちら
・しみ抜きはこちら
・丸洗いはこちら
・カビ抜きはこちら
・撥水ガード加工はこちら
黄ばみでお困りの方へ
黄ばみは「気づいた時が対処のタイミング」です。
放置することで状態が進行し、改善が難しくなることもあります。
「これは黄ばみかどうか分からない」
「直るかどうか知りたい」
そのような場合も、お気軽にご相談ください。
状態を確認し、最適な方法をご案内いたします。